「ねー結人ー、彼氏欲しいよー」





















俺の好きな子、がそんな事を言い出した。

青春真っ盛りなはずの中学2年生。

周りの空気が桃色に変わり始めて、それに影響されたらしい。


「ねーってばー」

「何?俺になってほしい?」


冗談交じりに聞いてみる。

本当は冗談なんかじゃ言えない言葉。

だから更にひっくり返して冗談に言ってみるんだ。


答えなんていつも決まってる、けど。


「絶対やだ」

「言うと思った」


知ってるはず、毎日言われてる言葉でも胸にちくんとささる。

だって大好きなんだぜ?

本当はの事。


「結人は近くに居すぎて友達にしか思えないもん」


幼馴染な俺達のお決まりの言葉。

俺は、近くに居すぎるが好きなんだけどなー…


「じゃ、誰ならいいの?」

「いい人居ないから困ってんじゃん」

「俺は?」

「さっきの言葉聞こえなかったの?」


聞こえてたよ、いつもの事じゃん。

だけどの事諦めるつもりは無いから。


「聞こえなかった」

「だから…


口実は口封じって事で。


「ふ……………ち、ちょっと、何するの!?」


可愛い、真っ赤な顔。

だって今日こそはを落としてやるって決めてたんだよね。

苦しいくらい、好きだから。


「何って…ちゅう?」

「…だからっ…!」

「俺、の事好きだぜ」


な、本気なんだよ。

大好きなんだ。


「俺が彼氏じゃ、駄目?」

「……冗談じゃ無かったんだ」


……………!?


気付いたら、の柔らかい唇が、俺の顔にくっ付いてた。


「結人、冗談ぽくしか言わないんだもん。
そんな付き合いは、ヤだったから」


顔を赤らめて言うのは、

紛れも無く望んでいた言葉。


「…本気だよ」

「うん」


もう一度、口付けた。

やっぱり俺、こんなが大好きだ。


すきすき大好き。









前に拍手お礼だった夢を引っ張り出してきました。
再アップとか言っても文章は全く変わっておりません。

ていうか短い…短編というよりSSですかね。
拍手お礼ページも作らなきゃなー…
ではでは。

(c)愛渚 雛古 2005.05.21 08.07改