ああ、暑い暑い。

真夏のような温度が吹き抜ける今日このごろ、

じめじめとした空気が肌にまとわりついて暑い。


そしてこの部屋、寮では三上と渋沢に与えられている部屋、

更に暑い。あつい。熱すぎる。暑いあついアツイ熱い!!



「…藤代くん?どうでもいいから変なナレーションをつけるのは止めましょう」

「え、俺じゃないですよ?」

「誠二以外に誰が居るのよ」

「ていうか、暑いんなら出て行けばいいじゃん」



明らかに6人という人数にはそぐわないこの部屋、

ぎゅうぎゅう詰めになっていて蒸し暑さ倍増。



「ひでぇ…俺先輩のためにこんなに頑張って準備してんのに!」

「黙れコーギー。頼んだ覚えはないもんねーだ」

「意地っ張りだな」

「とか言って嬉しそうですよ先輩?」

「(コーギー…?)」



そう、今日6月8日はの15歳の誕生日。

それを祝おうと夕方、部活終了後に

いつものメンバーはいつもの部屋に集まってきていたのだ。



「コーギーってなんッスか?」

「無知。犬に決まってんじゃん」

先輩まで俺を犬扱いするんですか!?」

「だって犬だし」

「ていうかお前らうるさい」



集まってきたはいいのだが、

いつものごとくギャーギャーギャーギャー。


誕生日ともなって少しは大人しくなるかと思っていたも相変わらず。

そしてワンコは更に相変わらず。



「静かにしなさい。乾杯するわよ?」



一風大人びた声が届いて、

やっと少しだけ静かになった。


さすが渋沢の彼女、

本音はこの女の笑顔が怖い。



「じゃあ、の15歳の誕生日に…」

「「「乾ぱーい!!」」」



カチャーン、

…いや、そんなカッコイイ音は聞こえるはずもなく(なにせ紙コップにオレンジジュース)

藤代特選のスナック菓子を囲んでわいわいがやがや。



先輩、たいしたものじゃないけど…おめでとうございます」

「あらありがとう、竹巳」



ふとした時、竹巳が包みを取り出した。



「ああ、俺も…」

「あたしからも、おめでと」

「あらまあ、気を使わなくていいのに」


「先輩っ!俺からもあるんスよ!!」

「あーそー…」

「うわっ、何で俺こんなに扱い酷いんですか!?」

「冗談冗談。嬉しいよありがと」



皆がそれぞれにプレゼントを取り出し、口々におめでとうを言う。


さあ、視線が集まったのは…



「俺かよ?」

「いや別に催促してるわけじゃ…」

「あー…」



一瞬、三上の目がいつもにも増して意地悪に笑ったのは、

気のせいだと思いたい。







ちゅう







たった一瞬の間が、長く思えて、異常なまでに甘かった。







「…………!!!??」

「誕生日おめでとうチャン」



「み、三上!?何やってんのアンタ!」

「三上先輩ずるいっすよー!!」

「誠二…何言ってんの」



お得意のデビスマを浮かべ、まんまと唇を奪った。


みんなが我先にと騒ぐ。



「……ファーストキス…」

「けど、俺の事好きだろお前」

「……〜っ…」

「分かるに決まってんだろ、ずっと見てたんだから」



「三上先輩、やりますね」

「いきなり愛の告白!?」



どうしてだか、さっきまでポテトチップの匂いに包まれていたこの部屋、

いきなり甘い香りに包まれてしまっているようです。


俺様エロ目の、あるお方によって。



「……馬鹿」

「なあ、もう一回いい?」

「やだ」




ああ、暑い暑い。

真夏のような温度が吹き抜ける今日このごろ、

じめじめとした空気が肌にまとわりついて暑い。


そしてこの部屋、寮では三上と渋沢に与えられている部屋、

更に暑い。あつい。熱すぎる。暑いあついアツイ熱い!!



「ここで言うべきだった?」

「その通り」




やる、と押し出された、一輪のカーネーション。



「は?」

「いや、たまたまそこにあったからよ…」

「照れた」

「るせー」



本物は、来年な、


耳元で呟かれて、は甘く甘く笑った。





「…なんか、俺達忘れられてません?」

「…そんな気がするね」

「…そうだな、」

「あーもう、俺の先輩がー!」



そう、今日6月8日はの15歳の誕生日。

それを祝おうと夕方、部活終了後に

いつものメンバーはいつもの部屋に集まってきていたのだ。



そこから始まった、

甘くて少し強引な恋物語。















小川様、お誕生日おめでとうございます!

ああ、もうこんなものを人様にあげていいものなのか分かりませんが…orz
心だけはこもってます。心だけは満点です。

ギャグ+甘い、とのリクエストで…前半三上少なくてごめんなさい。

小川様のみ、お持ち帰りもOKです。(もちろん返品も可ですo.....rz)

では、失礼致します。
本当におめでとうございます!!!


(c)愛渚 雛古 2005.06.08